6月4日に常滑INAXライブミュージアムでの個展を終えられた配島庸二さんが、ちょうどその一月後の7月4日から開かれる東京・江古田での現代美術三人展に出品されます。民家の和室をつかった小さな展覧会ですが、ここを起点に想像力が洪水のように、世界の果てまであふれ出るような不思議なひろがりをもった空間構成が期待されます(あいかわらず大袈裟ですが)。
配島さんのほかに、岡野彰夫さんの油絵、川村紗智子さんの陶器作品が展示されます。7月7日には「七夕茶会」が催され、冷水によるお点前が涼を呼びます。
題して『水の宴』。展覧会のコンセプトは私が担当しています。3人の作品からインスパイアされたものです。
テーマは水。水は生命の根源であり、変容の象徴であることから、この時代の大きな変わり目にあたり、ヒンドゥー神話のナーガ(蛇神)とケルト的水の妖精メリュジーヌを召喚しようと目論んでいます。七夕祭りに願い事を書いて飾り付けをする葉竹がナーガに縁のあるものとにらんでおり、メリュジーヌは中世の西フランスの伝説に登場する、蛇に化身する妖精(精霊)のひとつです。どちらも淵源にアミニズムを想起させ、日本の竜神伝説との関連性も感じさせます。
東京の片隅で開かれるこの小さな展覧会が、変化のひとつの「呼び水」とならんことを。
★
水の宴<現代美術三人展>
2009年7月4日(土)〜7月11日(土)12:00〜18:00
<七夕茶会 7月7日(火)16:00〜>
場所:東京・江古田 ギャラリー 水・土・木(みず・と・き)
(同時開催 倉本陽子展)
水の宴 7月4日より
投稿者:
タグ:
コメント
“水の宴 7月4日より” への2件のフィードバック
7日のオープニングに参上します。
N宮さんも誘ってみたらどうですか。
オープンは4日ですから、7日の七夕茶会ですね。
N宮さんも、naohnaohさんとお会いしたいと言ってましたし、声かけてみます。
例の広報誌は7月10日発行予定で進んでいます。タイミング的にビミョーなところですが、「見本誌」が7日に間に合うといいな〜!
関係ないけど、7月7日はうちのカミさんの誕生日でもあります。
うまくすれば、ヨーロー先生の本もこのあたりに。
いろいろと「変化」の兆す時ですね。