偶然の旅人2

ishi02_01.gif

3日前の2月22日。昼飯をとりに行きがてら、市ヶ谷駅そばの書店に寄り、雑誌コーナーをのぞいていました。何気なく文芸雑誌関係の棚を見ていたら、数誌の表紙が並んでいるなかで、なんとなく『新潮』が目にとまり、手にとってみて、なぜ目にとまったのかがわかりました。
その表紙に「偶然の旅人」村上春樹、とあるではないですか! この前、このブログに「偶然の旅人」というタイトルで、セザンヌの絵はがきについて書いたばかり。


トラヴェローグという言葉(概念)を思いつき、また、トラヴェローグの会に出席し(アリ研もそうですが)、トラヴェローグのことを考えたり、書いたり、人と会って話を聴いたりするようになってから、些細といえば些細なことなのですが、このような一種の「偶然との出会い」が、連続して起こることに驚いています。
「アリ研番外編」後のメールにも、「言霊」のいたずらによるシンクロニシティーのことを書きましたが、むかしからユングなどが好きでこの「小さな神秘」ともいえる共時的現象に興味を抱きつづけてきましたが、他のお話していないことも含めると、最近かなり頻繁に起こるので、少しこわくなってしまうくらいです(伊藤さん、あるいは伊藤さんに言わせれば、バリの物の怪が、背後にいるのかも?)。
村上春樹の「偶然の旅人」も、まさにシンクロニシティーがテーマ。河合隼雄さんとの対談があるくらいだから、このような「日常の不思議」をフィクション(小説)ではないスタイルで彼が書くことは、ちっとも不思議ではないが、それにしても、である。読んでいるあいだも、なんだか自分が書いたものを読んでいるような、デジャ・ヴュ感覚に陥ってしまいました。
いま忙しくて、これ以上書けませんが、またこの「偶然の旅人」というタイトルで個人的な体験の報告を書きたいと思います。タイミングからいっても、村上春樹のマネではないことをご承知ください。
こういう体験を集めてみるのも面白そう、と編集者としては考えてしまいますが。投稿歓迎です。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)