『Ars』誌創刊号の表紙にご登場いただき、個人的にも大ファンである池田忠利さんの個展が六本木で開かれます。
実用の世界で迷子になってしまった、いたずら好きな「妖精」たちからSCRAP WONDERLANDへの案内状が届き、うれしくなってしまったので、ここに紹介します。池田さんのことをご存知ないかたも、ぜひこの「不思議の国(ワンダーランド)」をいちど覗いてみてはいかがでしょう。
いっつも何かの意味とか、用途とか、価値評価とかに取り囲まれて忙しない日々を過ごしていると、池田さんがブリコラージュした不気味であると同時にユーモラスなモンスターたちには、どこかホッと救われる思いがします。池田さんの作品を見ていると、道に迷ったあげく、なんとも不気味な存在になってしまったのは、じつは私たち「現代人」のほうなのかもしれない、なんて気もしてきます。
池田さんの作品はいつもタイトルがシャレ(洒落)ていて、新作にはどんなタイトルがついているのか、それも楽しみです。この案内状のものは「蘭喰いハーちゃん」という作品名。
胴体は”シャレ”コウベ(髑髏)!? いや、頭(こうべ)は(ハゲならぬ)刷毛!?
池田さんの作品で、ナンセンス(というか脱センスな)絵本を作ってみたくなっちゃうのは、私ばかりでアルマーニ。
「SCRAP WONDERLAND 池田忠利展」は3月7日(金)から18日(火)まで、場所は六本木のストライプハウスギャラリーです(11:00am〜6:30pm 日曜休館)。
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