5.23「割れ茶会」会記

六本木での個展のさなか、馬喰町に於いて配島庸二さんの「茶会」開かれましたので、ここに報告します。今回の「客人」はある会のメンバーの方々で、男女合わせて15名ほどの出席がありました。
配島庸二「予兆そして破壊と再生」の割れ茶会
2008年5月23日18時30分より 馬喰町ART+EAT会場に於いて
下に「会記」を示しますので、茶席での一部を切り取った短い映像と合わせてご覧ください。しかし、急いで書き添えておきますが、こればっかりはじっさいにあの「場」にいなければ味わうことのできない「一回性の出来事」といったものです。全体に漂うゆったりとした緊張感とでもいえばいいか、清冽ななごみの時空は、他には代えがたい、まさに過剰を吸い取り無縁を開く現代のアジールともいうべき特権的な場であると思います。
私としては、哲学と美の「カフェ」として、今後も年に数回でも密やかにこの茶会がひらかれることを願っています。


配島庸二「予兆そして破壊と再生」の割れ茶会 会記
【薄茶席】床/オブジェ「結縄文炭書」配島庸二作 絵画/「細長い時間」配島庸二作 花/季のもの 釜/南部一心堂広口鉄瓶 風炉/「玄白」珪藻土による 花入れ/白磁花瓶水谷渉作 茶碗/小野哲平(金継ぎによる再生) 茶器/メキシコの薬壺 水差し/時代塩壺「亀卜」(金継ぎによる再生) 卓/井藤昌志作 炭/リンゴの枝、建築廃材の再生による/制作炭工房“勘”岩谷義弘 茶/銘「又玄」 茶菓子/きんぎょく「花氷」 菓子器/アスパラガス・ボックス(ロシア民芸品)
【懐石】(山下敦子調整)細魚の昆布締め 空豆とエビの炊き合わせ ホワイトアスパラ・アンチョビソース 旬のチーズ焼き 古代米のにぎりめし ・ 皿/小野哲平作 酒注/「時を注ぐ」吉川正道作 酒/「神田橋」馬喰町界隈の地酒 杯/水谷渉作白磁ぐい飲み他いろいろ
【濃茶席】床/オブジェ「沖縄シーサー阿吽」水谷渉作 花/季のもの 花入れ/古墳時代土師器(呼び継ぎ) 釜/南部一心堂鉄瓶 風炉/「玄白」珪藻土による 茶碗1/李朝染め付け 茶碗2/高麗青磁鳳凰文筋彫り 茶器/高取文輪茶入未楽作 水差し/時代塩壺「亀卜」(金継ぎによる再生) 卓/井藤昌志作 茶/銘「一玄の白」 炭/リンゴの枝、建築廃材の再生による/制作は炭工房“勘”岩谷義弘 菓子器/九谷焼鴛鴦文鉢(金継ぎによる再生) 菓子/薔薇餅山下敦子調整
以上


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