アリ研に捧げる戯れ詩

先日、アリ研メンバー伊藤さんがBar Aristotelis(ありすとてれす)のことを教えてくれました。10月のある夜、四谷三丁目付近で道に迷ったときに、偶然みつけたそうです。7〜8人がやっと入れる程度の小さなバーということですが、著名な学者や作家たちも「御贔屓」の店らしく、家にいて本を読みながらそろそろ寝ようとしていたとき、いささか興奮ぎみに電話をくれた伊藤さんのはずんだ声が耳にのこっています。伊藤さんは偶然を必然として感じさせてしまう、ちょっとシャーマンみたいなところのある人で、これまでにもたびたび、伊藤さんを縁(きっかけ)に起こる「偶然の出会い」を目撃させらたものです。


おそらく、あの電話の声に、ぼくのなかの何かが目覚めさせられたのでしょう。次の晩、寝床について、このときは本も読まずに眠ろうとしていたとき、意味もなく、ある詩のような言葉が頭のなかに「見えて」きました。そのまま寝てしまおうかと思いましたが、翌日になれば忘れてしまうことはわかっていたので、家人はみな寝静まっているなか、布団から抜け出てノートに記しました。意味を考えてしまうと、手がとまってしまうので、音をひらがなで書き取りました。意味はあとから考えればよい、と。「…か」と、疑問形で終わっているのも、そのせいかもしれません。
ある特別の意味(メッセージ)など込めたつもりはありませんし、個人的「お遊び」にすぎませんので、「公開」するつもりはありませんでしたが、これも「偶然の旅人」につながるものの一例として、ここに記録しておきます。自由に漢字(あるいはカタカナ)をあててみてるのも、おもしろいかも。
  「あ」くまで あく なき
  「り」そう と りんり
  「す」とれす れす に
  「と」にも かくにも
  「て」がみ かく てんし
  「れ」きし の きしで
  「す」っか らかん か
アリ研にまつわる、私にとって「師」と仰ぐおふたりの名前を行の頭に冠したものも、このあと「芋づる式」に出てきたので、いっしょに。
  「あ」っと おどろく
  「ら」いせ の らくだ
  「き」ょうの きのうの
  「ま」ことの ふかみを
  「さ」ること しらず
  「る」いじ の ふるい か
  「は」い の はいく
  「い」めーじ の いまの
  「じ」っせんかだい
  「ま」つひと まつのは
  「よ」うじのようじ
  「う」まれたみたて
  「じ」つ か きょ か


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