講演録「戦略的思考を超えて[1]」について

 ときどき本欄でも名前が出てきますが、私は3年ほど前から「アリストテレスと現代研究会」(通称アリ研)というものに所属し、運営にも携わっています。知人・友人関係で集まった任意の勉強会ではありますが、年に2回「合宿」を行い、アリストテレスの『政治学』読解を軸にして、さまざまな意見交換、議論をしています。


 現在のところ会員数は21名。いまのところ数を増やすことにさほどの意欲はもっていませんが、座長である荒木勝先生(岡山大学教授)の講議を受けるたびに、アリストテレスの哲学と現在社会に関連した議論を、われわれだけで独占しているのは「もったいない」と感じることが多くなってきました。会員のなかからも、ある部分はオープンにして、できるだけわかりやすい形で一般にも発信してはどうかという意見が出てくるようになりました。
 そこで、「合宿」とは別に、一種のセミナー形式でやはり年に2、3回ほどアリストテレスと現代研究会の「現代」のほうにウェイトを置いた、荒木先生による講議と議論の場を設けてみることにしました。これは会員以外でも、会員の知人であればという条件付きではありますが(つまり、まだ”顔”の見える範囲ということです)、聴講自由な形式で行うセミナーです。そしてさらに、編集者である私は、このセミナーの成果を「講演・講議録」という形でまとめることを提案し、その任を引き受けることにしました。
 その第1回目の試みが6月24日に、東京九段の「現代文化研究所」で実施された「戦略的思考を超えて」というタイトルの講議と懇親会です。この日の参加者は十数名でしたが、たいへんに中身の濃い高揚した会になり、「これならわかりやすい! 有意義! 目からウロコが落ちた!」という感想が参加者から出るなど、充実した数時間を全員で共有できたセミナーになりました。先の本ブログでも取り上げた「ヌース(直知)」という概念も、このときに熱い議論の的になったものです。
 「講演・講議録」のほうも、なんとか形にして、本カフェ・ヌースに掲載しましたので、興味と関心をお持ちの方はぜひ読んでいただきたいと思います。読んでいただくとわかりますが、これはまだ完結したものではなく、あとに続きます。11月11日に予定している次回のセミナーの結果を受け、第2回目をアップしていきますので楽しみにお待ちいただきたいと願っています。全3回ほどで一応このテーマは完結させたいと考えていますが、そのさいは一冊の本の形にもしたいと構想しています。感想、ご意見などありましたら、ぜひお寄せください。
●講演録:戦略的思考を超えて[1]〜ストラテジックな人間からプルーデントな人間へ〜


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