今朝の日蝕、みなさんはご覧になっただろうか。
私も家の2階のベランダから見ていたのだが、観測用のメガネが売り切れで入手できなかったため、肉眼でそのままか、紙にあけた小さな穴から、チラッチラッと瞬間的にだが垣間見ることができた。少し曇り空だったので、逆に幸いしたのだろう。なんとかかろうじて、月が太陽の前面を覆い隠していくさまが視認できた。
しかし、金環日蝕に近くなるにつれ、まぶしさが強さを増し、雲も切れ間が出てきたようで、とても肉眼で太陽を見上げられる状態ではなくなった。
そんなとき、私は手に持っていたスマホ(iPhone)をまぶしく発光する空に向けて、画面のシャッターをきった。これがそのときの写真だが、そのしばらく後、日蝕が終る頃、部屋に戻ってこれを見て驚いた。ベランダにいたときはまったく気がつかなかったが、日蝕で三日月状に欠けた小さな小さな太陽が、逆光で暗くなった屋根の上で光輝いているではないか! 空が落としたピアスのよう。梯子をかけ、手を伸ばせば拾えそうである。
これはいったいどうしたことだろう。決して多重露光とか合成とかしたものではない。撮ったそのままのものを見やすいようにトリミングして拡大したもの(屋根の向こうの雲の強い光で真っ白くなっているところが本物の日蝕=太陽だが、まぶしくて形が見えない)。
誰かこんな現象がどうして起こるか教えてもらえないだろうか。
私なりに推測すると、屋根の瓦と瓦の間にできた小さなすき間を屋根の向こうの日蝕(太陽)の光が通過して、ちょうどピンホール・カメラのピンホールのはたらきをして、スマホのカメラレンズに絶妙の角度で入射し、像を結んだのではないかと考えるのだが……。
屋根に落っこちた日蝕
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